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映画 友達のパパが好き 批評 ネタバレあり

 アマゾンプライムビデオで「岸井ゆきの」と検索すると「友達のパパが好き」という映画が見つかったので見た。岸井ゆきのの完璧でない美しさや身近さに、多くの人が嵌まるのではないだろうか。

 

 「吉川マヤ(安藤輪子)」が友人「箱崎妙子(岸井ゆきの)」の父親「箱崎恭介(演:吹越満)」がとても好きで、彼氏である高校時代の教師「田所睦夫(金子岳憲)」と別れて恭介に激しく迫る。恭介は妻「箱崎ミドリ(石橋けい)」とは離婚して、妊娠している浮気相手「生島ハヅキ平岩紙)」と一緒になろうとしていて、生島ハヅキもそれを望んでいる。しかし、そこにマヤが割り込み、ハヅキの希望を砕く。最後には、マヤに振られて病み、ストーカー化した睦夫に恭介は刺される。それを見ていたマヤは恭介の血が付いたナイフで自らの腹を刺す。二人とも助かり、恭介とマヤが病室でいちゃつくシーンで終わる。

 

 人間関係のこじれ具合というリアリティーっぽいものに、おかしな人間をほおりこんで、面白い話にした。という映画か。マヤのキャラクターは大衆向けか。残りはリアリティを持たせているのだろうか。たぶん持たせているのだろう。正直かわらないがなんとなくリアルだ。この映画が見せたいのは話の面白さであり、リアリティではないだろう。異常な人間の異常な行動を映画館で見て、非日常を見た人に感じさせれば、興行として成り立つのだろう。実際私は面白いと感じた。自室の中で。

 

 家庭内の不和とか、男女間のドロドロを描いた作品は山ほどある。この映画もその中の一つだ。ただの不和やドロドロではなく、そこに異常性としてマヤを登場させたのが試みだろう。最後に自分の腹部を刺させるのは完全につくりものだ。

 

 この映画はアングルがあまり動かない。映画を観る、という感覚よりも他人の生活を覗き見ているように思えてくる。BGMが豪奢ではなくピアノが寂しく鳴っているだけというのもあり、暗い。画面も暗い。

 

 題名から見ると主人公はマヤだと思うだろうが、この映画の中心は恭平である。恭平の身勝手さがこの作品の軸にあって、その周りの人たちが被害にあう。

 

 妙子の発言がきつい。常に本音がボロボロでる女だ。これも若さ表現なのだろうか。こういう人はどこにでもいるが出来るだけ敬遠したいものだ。常識人のポジションにいるようで、彼氏の家で「セックスは生活」と発言するあたり、このキャラクターも人間らしく気持ち悪く、大学生らしさが表現されていると思う。

 

 離婚、浮気、教え子に手を出す教師、彼氏とのセックスに溺れる女子大生。人間はみんな自分勝手である。人間なんてそんなもんだ、というのがこの映画のメッセージなのかもしれない。